昨日は先生の自宅で、待望の初釜でした!
いつものお茶事は、総出で懐石の準備をするのだけど、この日だけは、先生が全て準備をしてくれる特別な日なのです。 この日は、ゆっくりとぞろぞろ集合。こりゃ楽だ〜と思いながら、寄付に入ると、当代の家元と次の家元の合作による「千年の翠」の扇面がかけられていました。 実は、1月9日にして、なんとなくお正月気分を忘れかけ中でしたが、この辺で「ああまだお正月なのね〜。」と感じてしまいました。 それにしても次の家元のゆうゆう斎(字忘れた)の花押を初めてみた。勉強、勉強! ここで、なぜか正客をやることになってしまい、心の準備もできないままにお茶事スタート。 あまりにも心の準備が整っていなかったので最初の挨拶がしどろもどろになってしまった。露地にあった先生手作りのシュロぼうきにも気づかず、それについて言うのを忘れてしまった。失敗。あれ作るの結構大変なのに〜。 本席に入るとお約束の結柳と椿が、緑交趾の竹の形の花入れに入っていて超立派。ただし立派すぎて正客の私のあたまがちくちくされてちょっと気になる。 掛け物は丹頂千年寿(だったような)。でもって、床の間には、ますに熨斗が挽いてその上に緑交趾の宝珠の焼き物が飾ってありました。熨斗ってアワビをたたいて伸ばしたものとは知っていたけど、本物は初めて見た。昔は贈り物を届けると、もらった方が、添えられている熨斗を炙って、客人をお酒でもてなしたんだって。 あと、この熨斗、妙に黄色いんだけどこれはウコンで染めてあるそうだ。あまりにも黄色いので最初はプラスチックかと思ってしまった。 まずはお炭点前。先生の手際がいいのも、すごいけど、このあとお茶事が終わると同時にほぼ炭が消えるというマジックで一同驚き。ちなみに五徳は爪の長さがかわいい鴨爪、炉縁は、床の間に合わせた熨斗の蒔絵による室礼。 香合はお正月ということでぶりぶり香合。ぶりぶりってへんな名前。 もともとは子供のおもちゃで車をつけて転がして遊んだそう。 でもなんで正月?そして香合に?という疑問は消えないままですが、いつか調べてみよっと。 次はいよいよ懐石。なにがうまいってそのおみそ汁のうまさよ。冬だけに甘めの白味噌仕立てに、結んだ干瓢、それに芥子をチョン。 スペシャルなお出汁でもうとろけそう〜。他のものもすごくおいしいけど、このみそ汁はすごいです。やっぱ出汁だね。 そのあとは、甘鯛昆布締め、蟹しんじょ、里芋、エビ、ひょうたんの形の卵焼きなどなど、いろんなお料理がでてくるでてくる♪こりゃあ食えん!とか思いつつもなにげに完食。懐石だから何が何でも食べきらないといけないのですが、別に苦もなく平らげてしまった。すごいね、おいしいものって! お酒がお屠蘇だったので甘くてあまり飲めなかった。気管にはいった、ごほごほ。 なんで味醂なんていれるんだ〜。昔は今みたいにいいお酒が簡単に手に入らなかったのかな? 懐石の最後は先生との千鳥の杯。ようやく覚えたかと思っていたけど、やっぱりその場になるとなかなか難しいものです。こんなに貴重な機会をいただいているのに、なかなかものにできなくて先生ごめんなさい。とほほ。 中立ちの前に、はなびら餅をいただく。おばさんの家でも食べたけど甘くて、皮がしっとりしてうまい〜。あんなに食べたのに、まだ食べつづけるこの別腹感がたまりません。 中立ちのあとは、濃茶と続きお薄。濃茶は、新年専用の内側金箔張りの重ね茶碗。 重い。そしてでかい! 家元では。この金箔を毎年張り替えるんだそうだ。そりゃあ、あの茶筅でしゃかしゃかすれば、はがれますよね。このお茶碗高台が、五角形と六角形になっている。それぞれ鶴と亀を表しているんだって。他のお道具にもあったんだけど隅から隅までずずずぃーっと鶴亀づくしだった。いやーめでたいめでたい。 続きお薄は、青磁のお茶碗と永楽善五郎の奴(やつではない、やっこ)のお茶碗でいただきました。青磁の茶碗のいわれをあまり聞かなかったけど、永楽善五郎のお茶碗は素晴らしい逸品でした。 ちなみに茶器は鶴首、仕覆は亀甲段紋、お薄器は四君子の平棗。茶杓は小野沢寛海さんの千年緑(これうろ覚え)、水指は青磁の七宝透かし、蓋置は緑交趾の竹、釜はなんかが彫ってある(鶴だったような)の姥口平釜、棚は三友棚でした。 三友棚とはむかし表千家と裏千家と武者小路千家の中が悪かったとき大徳寺の和尚が「仲良くしなはれ」ということで上は松材で表千家がセレクト、棚の柱は竹で裏千家がセレクト。塗りは梅の蒔絵で武者小路千家がセレクトした品なのだそうだ。 ただしこの棚、補強がないので妙にぐらつく!この上には、こわくて置けません〜。 この三千家の微妙な関係を表してる?などと思ってしまい思わずにやり。 というわけで初釜も無事終了!ああ楽しくて、おいしくてよかった。社中だけだったので気楽に楽しめた。おみやげに棗をいただきました。溜塗りの唐松蒔絵でいい感じ。唐松柄は好きなので大満足です。 それにしても今年は茶道に邁進しよう。 先生!がんばるので見捨てずによろしくお願いいたしま〜す。 ▲
by wachabi_dozeu
| 2005-01-10 10:28
| おけいこ日記
お正月休みに名古屋の実家に行ってきました。
で、楽しみだったのが叔母の家での初釜。 最初は2〜3時間のつもりだったんだけど、話が弾みまくって長居をしてしまいました。その間、お抹茶をいただくこと4回。 薄茶→点心→濃茶→薄茶→薄茶と性懲りもなくいただいてしまいました。 そのときいただいたのがお正月ならではの花びら餅! 名古屋で有名な和菓子屋さんの美濃忠のもので、外側の皮?が厚くてしっとりとおいしかったです。なかのゴボウもほんのり甘くて、ゴボウのいい香りがしました。ゴボウのいい香りって変な感じがしますが、本当のいい香りだったのが印象的でした。 途中、さまざまな茶道具の話やら華道の話でもりあがって超楽しい1日になったけどそれはやっぱりお茶がおいしかったからのような気がします。お茶を飲むと人はリラックスしてしまうからついついいろんなことを話したくなるのかな。 特に最後の一服は、釜の底のお湯で点てていただいたのですが、お湯がまろやかになっているせいか特においしくいただきました。 いつもと違う茶室だったこともあり、客の作法ですらうまくはいかなかったですが、そういう点でも勉強になった一日でした。また呼んでくれないかな〜。 ▲
by wachabi_dozeu
| 2005-01-04 18:15
| おけいこ日記
![]() いつのまにやら2005年。 今年で30代突入かとしみじみ思ってしまった。 というわけで連れ合いとともに新年を記念してお茶を点ててみました。 せっかくなので了入作黒楽茶碗を使用してみる。う〜んぜいたく。 まあ、にせものだとは思うけど・・・。 お茶も先日先生の家でごりごり石臼で挽いたお茶を使用してみる。 ざらざらでいい感じに苦い!おいしい。 さてさて今年はどんな年になるやら。 年末見ていた細木数子の番組によれば、今年は余りよい年ではなさそうだけど、まぁじっくりやることにしよう。 お茶も精進できるようにがんばりましょう。 今年も素敵な出会い(人もお道具も)ありますように! ▲
by wachabi_dozeu
| 2005-01-01 01:19
| おけいこ日記
先生のおうちで開かれている初釜にはもちろん参加するのですが、今年は名古屋の叔母の家での初釜にも参加できることになった。わーい。偶然にも流派は同じ。
昔、祖母の家に行くと3回は抹茶のんでましたから、その辺ルーツは同じ。 お道具に興味を持ったのも叔母の家でいろいろみせてもらったのがきっかけ。 荒川豊蔵のやきものにえらく感動したところから今の私があるような気がする。 そんなルーツ的な茶会に参加できるのはうれしいものです。 去年も初釜じゃなかったけどおじゃましていろいろとっておきのお道具があって感動!今年はなにがあるかな〜。 ▲
by wachabi_dozeu
| 2004-12-30 12:09
| おけいこ日記
今日12月26日は今年最後のお稽古。
とはいっても、連れ合いがお稽古にいくのでそのつきあいなんですが・・・。 来年2月には初の亭主に挑戦!何が何でも覚えなければ という決意を新たにする年末なのでした。 今日はおしるこがでるらしい! と期待していったのになかった(泣) ショック〜 ▲
by wachabi_dozeu
| 2004-12-26 02:52
| おけいこ日記
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