新年の初釜のことは先日、書いた通りだが、その際、連れ合いより、
「あなた、シュロ箒って書いてあったけど、あれ白箒じゃないの〜?」と 指摘があって「そうなのかな?」と思っていたが、わしはまちがっておらん! ということを今日証明したい。 茶事では席に入る前に、寄付→腰掛という順に進んでいくわけだが、 腰掛は縁側風になっており、並んで座ることになる。 その際、どっちが正客?ということを解るように詰客側に、 ほうきが添えられていることになっている。(と解釈している) で、このほうきが今回問題なのである。 普段は、プラスチック製のイミテーションを使っているのだが、 年に何回か、先生の家の裏に生えている植物を切ってきて、 それでほうきを作ることがある。 いままで、シュロ箒ということだということを断固主張できなかったのは、 まず、この植物に原因がある。 私の記憶の中ではシュロとはもっと椰子の木みたいなものを想像していただけに こんなひょろひょろしていないと思っていた。 それにシュロ箒とは、よく昭和の小津映画などに出てくる茶色で幅広のほうきを 想像していただけに、ちょっと違うのでは〜などと思っていた。 なので改めてネットを駆使して調べてみたのだ。 数寄屋建築語集なるサイトでは 棕櫚箒(しゅろぼうき) 露地用具の一つ。棕櫚の葉を束ねて藤蔓で編んだ箒。柄は青竹。 ということ。ふふふ♪ いろいろな茶会記的サイトを見ていくと どうもこの腰掛の棕櫚箒を「青々とした素晴らしい棕櫚箒だった。云々」 と褒め称える記事がいろいろとあったりする。 うーん、こういうのを読むと、初釜についてこのことに触れることが できなかったのは今更ながら大変に悔やまれる。くぉ〜。 どうも、いままで私がシュロ箒だと思っていたのは、もっとでっかいシュロの木の 幹の毛みたいなので作ったものでどちらもシュロ箒ということだった。 ところでさっきからシュロ箒、棕櫚箒と表現がぶれているので 私的には今後茶事のほうきは、棕櫚箒。 掃除に使うほうきは、シュロ箒 でほうきはほうき。 と統一することにする! だからなんだということだが、仕事柄こういうことをきっちりすることが 求められがちなので一応決めておく。 でも、結局なんで、この棕櫚箒なる物体がここにあるのかはわかんなかったので 今後とも調査を継続することにした。 腰掛にはちなみに、棕櫚箒以外にも蕨箒がある。 実用造園用語辞典なるサイトによれば 蕨の茎葉を束ねて作った箒で、露地において塵穴の近くの壁面に掛けられる。 実際には使用せず露地の景色である。 ということなので、より詰客側にかけられるもののよう。 先生の家では、腰掛が二つあるので、詰客側の腰掛のさらに詰客側にひっかけられているけど、ほかのところではどうなんでしょうかね? それにしても、ほうきひとつでこんなに決まり事があるなんて難しい世界だわね。
by wachabi_dozeu
| 2005-01-14 22:24
| 茶道具ばなし
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