お茶にはまったのには、いくつか理由があります。
連れ合いに出会ったのが最大の理由ですが、 ひとつは、ちっちゃい頃から祖母から常に抹茶を飲まされていたこと。 そして、母を通じて祖母のお道具をもらったこと。 茶道の先生が素晴らしい人だったこと。 叔母がお茶の先生だったこと。 昔から工芸品好きで基本的な知識があったこと。 ヤフオクでお道具を発見したこと。 (↑それなりのお道具を持つからにはお手前もしっかりしなければ・・・ というように考えるようになった。) などなど、いろいろあります。 最近、その理由の中のほんのわずかかもしれないけど 昔、いいお茶会があったのを思い出しました。 そのお茶会は鎌倉の円覚寺内にある佛日庵での大寄せ茶会。 この茶会は、4月4日と10月4日に北条時宗の命日にちなんで開かれる 茶会で一般の人も入れます。 私は、たぶん2年前の10月に行ったのですが、そのころは まだ、客の作法もろくにできないころ(入門もしてなかったので)だったので 五客目ぐらいに入りました。 珍しく若い男がきたということでなんだかいろいろと 皆さん話しかけてくださっていて、和やかな席にだったと覚えています。 掛け軸には、絵がかけられており、その風景には川が流れており、 人が堤らしきところを走っている様子が描かれていました。 文字も添えられており、正確には覚えていないのですが、 時雨のことだったと思います。 そして、舟の形をした香合。 お菓子は、毬栗をかたどったもので、ちょうど陣笠をつぶしたような 菓子器の中にいれられていました。 その他のお道具も、時雨にちなんだものでした。 ご亭主の方が、それらの取り合わせについてご説明されている時、 私はお抹茶をいただいていたのですが、 ある瞬間、そのお茶席の風景が眼前から消え 時雨の中、川縁の旅館(完全な妄想)から外を眺めていると、 堤の上を人が走っていく・・・。 人は先ほど栗林でひろった毬栗を陣笠にいっぱい詰めて家路を急いでいる。 川面にはつながれた川船がゆらりゆらり・・・。 という風景が広がったのです。 その風景は一瞬だけだったのですが、いまでも鮮明にその光景を 覚えているということはよっぽど、衝撃だったのでしょう。 わかりやすい取り合わせではありましたが、こうやって 妄想でお茶を飲むことができるという茶道の力は すごいものだと当時、思ったのです。 もちろん、そのおかげでお茶もお菓子も大変おいしかったです。 これから茶を点てる機会も増えていくでしょうが こういう風情とともにお茶を召し上がっていただくような 茶会ができたらな〜。と思う次第です。
by wachabi_dozeu
| 2005-01-23 10:08
| めくるめく茶道の世界
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